- 2025.08.13 UP !
「ヤマ・ニヤマ」 〜ヨガ哲学の土台、日常を整える10の教え〜
おはようございます☀️
8月の水曜日はやさしいヨガ哲学についてお話ししていきます🧘♀️🌿
前回のブログでは、ヨガとは「ポーズ」だけではなく、「心を整える生き方」だということをお伝えしました。
今回はその“生き方”の基盤ともいえる
**「ヤマ・ニヤマ」**
という教えについてご紹介します。
これは、何千年も前から伝わる、ヨガの哲学的な土台。
でも実は、とても現代的で、私たちの日常にもすぐ活かせる知恵なんです。
ヤマ・ニヤマってなに?
「ヤマ・ニヤマ」は、ヨガの八支則(8つのステップ)の最初の2つ。
- ヤマ(Yama):してはいけないこと(社会や他人との関係性)
- ニヤマ(Niyama):すべきこと(自分自身との向き合い方)
つまり、どう人と関わり、どう自分と向き合うか?
その基本を教えてくれる“心のヨガ”です。
ヤマ:日常の中の「しないこと」
1. アヒムサ(非暴力)
暴力をふるわない、だけでなく、自分への厳しすぎる言葉も暴力のひとつ。
「なんでできないの!」と責めるかわりに、「よくがんばってるよ」と声をかけてあげましょう。
2. サティヤ(正直)
他人に対してだけでなく、自分の本音にも正直でいること。
「本当はこうしたかった」その気持ち、ちゃんと受け止めていますか?
3. アステーヤ(盗まない)
物だけじゃなく、人の時間やエネルギーを奪っていないか?
遅刻や、感情をぶつけることも“見えない盗み”かもしれません。
4. ブラフマチャリヤ(節度・調和)
欲望に流されすぎず、自分のエネルギーを大切に使うこと。
SNSや食べすぎもここに通じます。
5. アパリグラハ(不執着)
モノや人、結果に執着しすぎない。
手放すことで、本当に必要なものが見えてくる。
ニヤマ:自分との関係を整える「すること」
1. シャウチャ(清浄)
心と体、そして空間を清潔に。
朝の瞑想や、部屋を整えることも立派なヨガです。
2. サントーシャ(知足・満足)
「今あるものに目を向ける」。
比べるのではなく、自分の幸せをちゃんと感じられていますか?
3. タパス(努力・情熱)
内なる炎を燃やし続けること。
苦しむ努力ではなく、自分の願いに向かうあたたかな努力です。
4. スヴァディヤーヤ(自己探求)
自分を深く知るための学び。
本を読んだり、ヨガ哲学を学ぶこと、日記を書くこともスヴァディヤーヤになります。
5. イシュワラ・プラニダーナ(祈り・ゆだねる心)
自分ではどうにもならないことを、自然や宇宙にゆだねる柔らかさ。
がんばったら、あとは手放して流れに任せてみましょう。
ヨガスタジオの中にも「ヤマ・ニヤマ」は生きている
earth yoga studioでも、この教えはとても大切にしています。
・他の人と比べない(アヒムサ・サントーシャ)
・自分の体に正直になる(サティヤ・タパス)
・誰かのペースを奪わない(アステーヤ)
・静かに空間を整える(シャウチャ)
みんなが安心して心をゆるめられる空間は、
こうした“ヨガ的な在り方”の積み重ねでできているんですね。
おわりに
ヤマ・ニヤマは、ポーズをとらなくても、毎日の生活で実践できます。
むしろ、「ヨガマットの外」の時間こそが、ヨガの本番かもしれません。
次回は、ようやく出てくる“アーサナ(ポーズ)”のお話。
ヨガのポーズにはどんな意味があるのか? なぜ行うのか?
その背景をじっくりとお伝えしますね。
🌿「どう動くか」よりも「どう在るか」を大切に。
今日もあなたの心が、やさしく整いますように。
Have a good day.
erica🪸🐠
