- 2025.08.06 UP !
ヨガってポーズだけじゃないの? 〜本当のヨガの意味とは〜
「ヨガ」と聞くと、体をグーッと伸ばしたり、逆立ちしたりするイメージが浮かぶ方が多いかもしれません。でも、実はそれ、ヨガのほんの一部分なんです。
今日は、ヨガ哲学の入口として
「ヨガとは何か?」について
やさしくお話してみたいと思います。
ヨガの語源は「ユジュ」=つなぐ
ヨガという言葉の語源は、サンスクリット語の 「ユジュ(yuj)」。
意味は 「つなぐ・結ぶ・調和させる」。
何をつなぐのかというと──
・心と体
・自分と自然
・内なる自分と外の世界
・そして、今ここにある命と命
私たちは日々の忙しさや情報の多さに、どこか「バラバラ」になりがちです。
ヨガはそんなバラバラを、そっとひとつに戻してくれる “道” なのです。
ヨガの目的は「心を整える」こと
ヨガの古典『ヨーガ・スートラ』では、ヨガとは
「心の動きを止めること」(チッタ・ヴリッティ・ニローダハ)
と説かれています。
「止める」と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、
これはつまり、ザワザワした心を静かに落ち着かせるということ。
たとえば──
・焦っているときに深呼吸してみる
・イライラしたときに体をゆるめてみる
・ざわついた心を自然の中で整えてみる
こうした小さな“心の静けさ”こそが、ヨガの本質に近いと言えます。
ポーズ(アーサナ)はその一部にすぎない
ヨガのレッスンで行うポーズ(アーサナ)は、ヨガの「8つの枝(八支則)」のうちの、たったひとつ。
ポーズを通して体を整えることで、呼吸が整い、心が整いやすくなる。
つまり、心のための体の準備なんですね。
だから、どんなに難しいポーズができても、
心がギスギスしていたら、それは“ヨガ的”とは言えないのかもしれません。
「ヨガ的である」とは?優しさや調和を意識すること
たとえばこんな瞬間、あなたはすでにヨガをしているのかもしれません。
・誰かの言葉に耳を傾けるとき
・自分の疲れに気づいて、ひと息ついたとき
・朝の空の美しさに、ふと立ち止まったとき
・今日の自分に「よく頑張ったね」と声をかけたとき
ヨガとは、“今ここ”に意識を向けること。
そして、その中に 優しさ・つながり・調和 を育てること。
earth yoga studioで伝えたいのも、
こうした日常の中にある“ヨガ”の感覚です。
おわりに
ポーズがうまくできなくても大丈夫。
大切なのは、「どう在るか」。
次回は、そんな「在り方」を深めるためのヨガ哲学の土台、
【ヤマ・ニヤマ】という教えについてご紹介します。
「ヨガをもっと深めてみたい」
「日常の中でヨガ的に生きたい」
そんなあなたのヒントになればうれしいです。
🌿今日もあなたが「心のまんなか」でいられますように
